東前頭14枚目の琴ノ若(24=佐渡ケ嶽)は“鎌谷家”として49年ぶりとなる優勝の可能性を残した。

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関脇隆の勝を破って11勝目を挙げた。立ち合いの踏み込みは互角。その後は攻め込まれる形になったものの、柔らかい体を生かして土俵際で回り込み、逆転の上手投げを決めた。「しっかり体が動いてくれた。自分のやることは変わらないので、ただ思い切っていくことだけ考えていた。向かっていくだけだったので、気持ちを強く持っていけた」と胸を張った。

第53代横綱琴桜を祖父に、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)を父に持ち、サラブレッドとして期待を集める大器。最高位は西前頭3枚目と三役経験のない24歳だが、千秋楽で阿炎との3敗対決を制し、結びで横綱照ノ富士が関脇御嶽海を引きずり下ろせば、照ノ富士、御嶽海との優勝決定ともえ戦に加わる。

父の佐渡ケ嶽親方は現役時代に優勝の経験はなく、“鎌谷家”としては祖父が5度目の優勝を果たした73年名古屋場所以来の賜杯が懸かる。琴ノ若は「終わってみないと分からないこと。いま自分のやることをやって、それからの結果でいいと思う。最後の最後でそれが分かるだけなので、まず明日しっかりやり切りたい」と地に足をつけた。

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