場所中に、新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大が起こる中、無事に15日間の興行は幕を下ろした。報道陣の電話取材に応じた日本相撲協会の八角理事長は、あたらため来場者への感謝の言葉と、有観客となれば3年ぶりの開催となる、3月の春場所に向けての抱負を語った。

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十両の取組中に恒例の協会あいさつを行った同理事長は「あいさつでも言ったけど、お客さんには本当に協力をいただいて、各部屋も頑張ってやってきた。ホッとしていますよ」と本音を吐露した。ただ、間を置かず「場所後も引退相撲やトーナメント(などの花相撲)がある。引き続き感染対策を部屋で、しっかりやってほしい」と求めた。その一方で「若い衆はよく頑張っている。コンビニしか行けないんだからね。いかに師匠が部屋で頑張ったかということ。1人がかかったら(部屋全員が場所に)出られないから」と全協会員に思いをはせた。

2年前の春場所は、直前にエディオンアリーナ大阪での無観客開催となり、昨年は東京開催だった。「お客さんを入れてとなると3年ぶり。いちばん待ってくれていると思うからね」と大阪の相撲ファンに思いを寄せ「思えば2年前。あそこから始まっているんだからね。よく今まで頑張っていますよ」と、コロナ禍で一丸となって奮闘する姿を思い返すような口調で話していた。