東大相撲部出身の須山(24=木瀬)が前相撲に登場し、山田海(16=出羽海)を寄り倒しで下し、初陣を白星で飾った。

東大相撲部が夏合宿を実施してきた福島県白河市の関係者も、須山の前相撲白星発進を喜んだ。過去2年はコロナ禍の影響で中止を余儀なくされたが、1年時に暑さの中で稽古を重ねたのが「白河関の森公園白河相撲道場」。かつては曙や高見盛らが所属する東関部屋の夏合宿も行われ、朝青龍も参加して汗を流した出世土俵でもある。

道場を管理する同公園の斎藤仁園長は「私たちにとっても光栄なこと。東大に通いながら、勉強と相撲の文武両道は大変ですが活躍していただきたい」とエール。春場所は福島市出身の若隆景が幕内で初優勝しただけに「県は相撲で盛り上がっている。縁のある方ですし、応援する力士が増えてうれしい」と期待を寄せた。

白河観光物産協会の和知秀年事務局長も「機会があれば関の森の道場にも、また来ていただきたい」。子供相撲教室などの地域交流も願った。【鎌田直秀】