会心の内容で2場所ぶりの勝ち越しを決めると、29歳の人気力士に大きな拍手が送られた。宇良は碧山を力強く寄り切って5連勝。3敗を守り「うれしい。自分でもここまで頑張れると思っていなかった。国技館が活気づいてくれて良かった」と喜びをかみしめた。

巨漢の碧山に対し、沈み込むような立ち合いからすぐにもろ差しを果たす。右下手を深くつかみ、相手の左小手投げに乗じて前進。腰をしっかりと下ろし、盤石の詰めで退けた。首位の隆の勝と1差につけ、終盤で優勝争いに加わっている。

5年前に右膝の大けがを負うなど、幕内上位から序二段まで転落した。懸命のリハビリと徹底した自己管理を重ね、先場所は自己最高位の西前頭筆頭に浮上。だがここで辛酸をなめた。9日目で早々と負け越し、4勝11敗に終わる。「上位戦が続いてはね返されたので、もう一度チャレンジしたいなという気持ちで頑張ってきた」と不屈の思いを好調につなげた。

12日目は貴景勝戦が組まれ、今場所初めて大関に挑む。入門当時から反り技の使い手で業師のイメージが定着したが、大けがを教訓に正攻法が急増。初の賜杯すら視界に浮かんできた。「想像したこともない。特に変わったことはない。何も感じない」と、ひょうひょうと話す。普段通りのマイペースを貫けば、面白い存在となる。(共同)

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