ウクライナ出身では初の力士で、東幕下7枚目の獅司(25=入間川、本名・セルギイ・ソコロフスキー)が白星で今場所を締めくくった。

7番相撲で東幕下10枚目の長内を寄り倒し。左四つから190センチを超える体格を生かして一気に攻め込んだ。3勝4敗で今場所を終えた。

母国はロシア軍に軍事侵攻されているウクライナ。6歳からレスリングを習い、15歳で相撲を始めた。欧州選手権優勝などの実績を残すと、18年に来日して20年春場所で春土俵を踏んだ。関取候補として期待されている。

取組後は3月の春場所以降、初めて取材に応じ「今日はちょっと危ない相撲でした。当たっていない」と反省した。新十両も狙える地位で負け越し。「今場所まだ(自分が)弱い。幕下上位強い」と振り返った。