コロナ禍で入場制限が続いていた本場所だが、今場所から上限を定員の87%に上げての開催となり、盛況に終わった。芝田山広報部長(元横綱大乃国)によれば「平均して87%の60%以上が入った」そうで、約6000人平均での興行が盛況のうちに終了した。

日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)も思わず「感極まった」という。十両の取組途中に行われる恒例の協会あいさつを振り返り「お客さんが本当にいっぱい入っていて、本当にありがたいなと、感慨深いところがあった。2年半前ぐらいの、コロナ前に戻ったかなと(感覚的に)思いましたよ」と話した。さらに、あいさつも「本当に、お客さんにはありがたいと思って深々と頭を下げました。本当にありがたい、という思いで頭を下げました」と胸中を明かした。今後も「あの時(中止になった2年前の夏場所)のたいへんさを、力士も相撲協会としても忘れずに、今後もやっていく」と引き締めるような口調で語った。