角界初の東大出身力士の須山(24)が22日、所属する木瀬部屋の朝稽古に参加した。

この日は相撲を取らず、てっぽう柱を黙々と突くといった基礎運動をした。関取衆らの申し合いが始まると、塩持ち係や土俵の上をほうきでならすなど先輩たちの稽古のサポートを行った。入門当初心配する点に挙げていた相撲部屋での集団生活にも慣れ、稽古後には先輩たちと打ち解けて自然と笑みがこぼれる姿が目立った。

朝稽古→ご飯→昼寝…といった相撲部屋でのルーティンにも「もう慣れました」と胸を張る。新弟子検査時には104キロだった体重も順調に増え、「今では112キロぐらいです」と明かした。

東大文学部哲学科4年生として残る単位取得のため、週1回所属するゼミナールの受講で大学に通うことも欠かさない。秋口にかけていよいよ卒業論文の制作に本腰を入れる。「秋場所、九州場所あたりは大変になるのかな」と想像を巡らせながらも、いつも通り自分のペースを崩さない。

番付に名前が載る名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)について「前相撲の時と特に変わらず、一番、一番集中してやるだけです」と話していた。