関脇大栄翔(28=追手風)が大関とりの足固めをする。6日、電話取材に応じ、20年秋場所以来となる関脇で臨む名古屋場所(10日初日、ドルフィンズアリーナ)への意気込み語った。

「もちろん上を目指してやってるので本当に上がりたい気持ちはありますけど、まだ1場所2桁勝っただけ。早まって考えないで、いつも通りの場所にしようと考えています」と、大関とりへのステップアップを誓った。

まだ現地入りせず、所属する埼玉県内の追手風部屋で稽古に励んでいる。この日は遠藤、翔猿、剣翔、大奄美といった関取衆と15番ほど申し合い稽古を行ったと言い「良い稽古ができていると思う。(名古屋場所は)暑いので、体調管理しっかりしたい」と語った。

関脇として2場所目の今場所。初の関脇として臨んだ20年秋場所は5勝10敗とはね返された。「(当時は)いつもどおりやっていたつもりだったんですけど、いろいろ考えていたのかなと思います」。

悔しい経験をしたことで、番付が上がっても平常心で臨むことが大事という教えを得た。前回との違いについて「今場所はいつもどおり臨もうという気持ちにもなれていると思うので、その気持ちの違いですかね」と自信を持って言った。

7日は七夕。短冊に願い事を書くならと問われ、「相撲ですね。強くなるとか、もっと上にいきますよとか。そういうことを書くぐらいしかないですね」。厳しい暑さを乗り切って、2場所連続の2桁白星へ突き進む。