大関経験者の西三段目22枚目朝乃山(28=高砂)が2日目の11日に登場。東三段目22枚目剛士丸と対戦する。

6場所出場停止処分明けで、本場所出場は、大関だった昨年5月の夏場所11日目の5月19日以来、実に418日ぶりとなる。

今後の関取や幕内復帰までの道のりはどうなるのだろうか。ともに3場所出場停止処分を受けた阿炎(錣山)と竜電(高田川)の例が参考になる。西幕下56枚目から復帰の阿炎は2場所連続7戦全勝(ともに優勝)で通過し、再十両を果たした。やはり西幕下47枚目から復帰した竜電も7戦全勝(優勝)、6勝1敗で十両復帰を果たした。力量の差は歴然だった。

朝乃山の場合、ブランクは両者の倍となる1年6場所だが、稽古も積んでおり三段目ということもあり、全勝も可能と思われる。では、この位置で7戦全勝した場合、翌場所はどこまで番付が上がるか-。「番付は生き物」と言われるだけに、自身だけでなく、周囲の力士の成績も左右する。不透明な面も大きいが、仮に朝乃山が7戦全勝し、来場所で幕下の15枚目以内に入るとする。そこで2場所連続の7戦全勝となれば、翌場所は関取復帰の再十両が確実。番付運にもよるが、最短で今年11月の九州場所で朝乃山は、十両の土俵に上がれることになる。

さらに順調に星を重ね2場所で十両を通過すれば、来年3月の春場所で幕内復帰を果たすことが出来る。ケガと内臓疾患で大関から序二段まで陥落後、横綱まで上り詰めた照ノ富士の例がある。朝乃山の復帰の道はいかに-。