横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が、日本相撲協会に「両変形性膝関節症、右膝骨挫傷により3週間の加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。古傷を負う両膝の状態は悪く、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「場合によっては(膝の)手術も必要になる」と明かした。患部の状況によっては今後、膝を手術する可能性が出てきた。

直近の横綱では、白鵬(現宮城野親方)が20年8月に右膝を手術した。同年7月の名古屋場所を途中休場してから手術に踏み切り、その後は翌9月の秋場所から3場所連続全休。21年3月の春場所で復帰したが、やはり膝の調子が悪く、3日目から途中休場して再手術した。

翌5月の秋場所は全休し、7月の名古屋場所では復活の全勝優勝を果たした。しかし、9月の秋場所を全休し、同場所後に引退。右膝の手術後、約1年での引退となった。引退会見では「度重なるケガがあり、理想とする相撲ができなくなった。バトンタッチというか、ぜひとも照ノ富士に頑張ってもらいたい」などと話していた。