三段目は東78枚目の欧勝海(21=鳴戸)が東33枚目若ノ勝(19=常盤山)との6戦全勝対決を制した。

立ち合いのぶちかましから一方的に押し出した。審判員の師匠鳴戸親方(元大関琴欧洲)が土俵下から見守る中での快勝に「今場所で一番いい相撲がとれたと思います。師匠の前でいい相撲がとれてよかった。うれしいです」と表情を緩めた。

自己最高位の西幕下7枚目だった昨年九州場所で左肩を痛めて途中休場した。続く初場所は「テーピングして出たんですけどダメでした」と再び途中休場。場所後に関節唇の手術。先場所、西序二段6枚目で復帰も4連勝の後、部屋の新型コロナウイルス感染の影響で休場となった。

不運が重なってきたが、めげずに「けがする前より強くなって、いい相撲をとろうと毎日考えて過ごしました」。7戦全勝で復活を果たし、来場所は幕下復帰が確実。「前より番付を上げて頑張っていきたいです」と関取の座に向けて再挑戦の自信をつかんだ。