西前頭4枚目の高安(32=田子ノ浦)が、関脇豊昇龍を引き落としてただ1人3敗を守り、千秋楽に初優勝の可能性をつないだ。

単独トップの東前頭3枚目玉鷲が先に勝って2敗を守った。同じ3敗だった北勝富士が敗れ、高安も敗れれば玉鷲の優勝が決まっていた。

高安は「いつもと変わらず相撲をとりました」と表情を変えずに振り返る。玉鷲が勝ったことは「結果だけ聞きました」と言い、その後の土俵には「特に何も考えずです。いつも通り平常心でとりました」。

夢をかけた千秋楽。「今は穏やかな感じだが、明日もリラックスしていきたい。なるようにしかならない。ベストを尽くしたい」と話した。