大相撲で2020年3月に現役を引退し、中国出身初の師匠となった元幕内、蒼国来の荒汐親方(38)=本名エンクー・トプシン=の引退相撲が2日、東京・両国国技館で開かれ、断髪式では宮城野親方(元横綱白鵬)や鶴竜親方(元横綱)ら約240人がはさみを入れた。

関脇若隆景や幕内若元春ら多くの有望株を指導する。先代親方(元小結大豊)の鈴木栄二さんから最後のはさみを入れられ「人との出会い、支えを忘れず、精いっぱい頑張る。土俵外でも人として、しっかり活躍できるよう教えていきたい」と意欲を新たにした。

中国・内モンゴル自治区出身の荒汐親方は03年秋場所で初土俵を踏んだ。11年に八百長問題への関与が認定され、日本相撲協会を解雇されたが、訴訟で解雇無効判決を勝ち取り復帰。19年には日本国籍を取得した。波乱に満ちた土俵人生を「一つの経験と考え、今後に生かしていければ」と淡々と振り返った。