大相撲の横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が5日、東京・両国駅で行われたパラスポーツイベントに参加し、一日パラスポーツ応援大使を務めた。

21年に行われた東京五輪では、車いすバスケをテレビ観戦するなどし「前からパラスポーツは見ていた。(自分も)『こんなのではくたばっていられない』という刺激になります」とパラスポーツ選手の活躍に刺激を受けた経験があることを明かした。

この日は、イベント参加者とボッチャの体験をするなどし、笑みを浮かべる場面もあった。9月の大相撲秋場所は、古傷の両膝の負傷により途中休場。今後、手術をする可能性もあるなど、症状は深刻化している。それでも、同場所後の断髪式やイベント等に参加するなど、協会の看板力士として土俵外でも汗を流す。「お相撲さんもケガと戦って土俵に上がっている。ケガと言ってもこういうこと(障害のあること)に比べたら小さいこと」と自身に言い聞かせるように話した。

10月8日からは、秋巡業がスタートする。8月に行われた夏巡業同様に、関東圏の計6カ所で開催。巡業について問われると「出来ることを精いっぱいやっていきたいです」と話した。