関脇豊昇龍(23=立浪)が大関正代を寄り倒して1敗を守り、初優勝へ前進した。

かど番の大関とはまるで勢いが違った。立ち合いから一気の出足で最後は体ごと持っていった。土俵際は微妙も物言いはつかず。「自分から攻めたい気持ちがあったのでよかった。(プレッシャーは)あるけど集中できている」と充実感をにじませた。

大関とりへ起点となる2桁10勝に王手をかけたが、「気にしない」。1敗で並ぶ王鵬についても「気にしない」とキッパリ。「自分の相撲をとりきることだけを考えているんで」と表情は緩めない。

ただ優勝争いについては「頑張ります」と力をこめる。おじの元横綱朝青龍が20年前に初優勝を飾った九州場所で、自身も快進撃の歩みを続ける。