西幕下10枚目の上戸(27=立浪)は、大関経験者の朝乃山に完敗で5勝2敗で今場所を終えた。

「強い相手に挑む気持ちでいきました。相手の得意にならないように意識したが、体が勝手にああなってしまいました」と苦笑い。朝乃山得意の右四つに組まれて万事休す。一直線に寄り切られた。

部屋は幕内優勝を争う関脇豊昇龍を筆頭に活気に満ちている。その中で「自分は追われる立場であり、追う立場。新弟子に負けない気持ちでいるし、豊昇龍関、明生関らの得意の形に負けないよう稽古している」。大関経験者に完敗した相撲も今後の財産となる。