大関貴景勝(26=常盤山)が、結びで関脇若隆景(27=荒汐)を下して3敗を死守した。2敗で単独トップの東前頭筆頭の高安(32=田子ノ浦)が本割で3敗の西前頭9枚目の阿炎(28=錣山)に敗れたため、1994年春場所以来となる28年ぶり7度目の三つどもえの優勝決定戦にもつれ込んだ。

横綱照ノ富士不在の今場所は、勝負所で力を発揮した。9日目までに3敗を喫したが、持ち味の突き押し相撲は日を追うごとに力を増し10日目以降6連勝。出場する力士の中で番付最上位の大関として優勝は譲れない気持ちが表れた。この後行われる三つどもえ戦を制し、20年九州場所以来となる3度目の優勝を目指す。