初場所で十両優勝を果たした朝乃山は、3月の春場所で幕内に返り咲くのか? 日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開いた。番付編成会議は、前の場所の成績をもとに横綱から序ノ口までの番付を決める。朝乃山の地位も決定する。しかし、すべての番付が明らかにされるのは、あくまでその場所の番付発表を待たなくてはならない。春場所の場合は、2月27日が番付発表の日。朝乃山が幕内に戻れたかどうかは、ここで明らかになる。

番付編成会議の日に日本相撲協会が発表するのは、横綱や大関の昇進をのぞけば、新十両を含めた十両昇進力士と引退力士だけ。新十両に昇進すると、締め込み、化粧まわし、明け荷など関取として用意するものが多いため、先んじて発表される。

番付編成会議には、審判部の親方衆と一部の行司が事務方として出席する。担当の行司は番付発表に備えて、秘密裏に番付表を書き始める。出席者は本来、情報を知っていても番付発表まで漏らしてはいけない。とはいえ、審判部の親方がいる部屋は、所属する力士が内々に自分の新番付を知ってしまうことはある。注目される番付は、協会内で自然と広まることも少なくない。

朝乃山が上がったかどうか。知っている人も公言してはならず、2月27日の公式発表を待たないといけない。