2021年秋場所後に引退した元横綱白鵬の宮城野親方(37)が、最後の横綱土俵入り、断髪式を行った。

断髪式でハサミを入れ、現役時代は互いに横綱として、しのぎを削った元稀勢の里の二所ノ関親方は「一時代がこれで終わったなと、さびしい気持ちになった」と、ハキハキとした口調とは裏腹な心境を明かした。

二所ノ関親方が平幕だった2010年九州場所2日目には、63連勝中だった白鵬を破って金星を挙げた。「あの1番でだいぶ成長できた」といい、白鵬の存在を「大きな山でしたよ。カベ。それがあったからこそ、自分の相撲人生がある」と、感謝もした。互いに部屋持ち親方となった今も「人間的にも素晴らしい方。一緒に大相撲を盛り上げていきたい」と、切磋琢磨(せっさたくま)していきたい考えだ。