22年10月に両膝を手術するなど、3場所連続で休場している大相撲の横綱照ノ富士(31=伊勢ケ浜)が、復活を誓った。

30日、八角理事長(元横綱北勝海)らが見守る中、東京・明治神宮で奉納土俵入り。力強い不知火型を披露した。春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)出場の可否は明言しなかったが、今年の目標として「2ケタ優勝を目指して頑張っていきたい」と宣言した。現在は優勝7回。年内残り5場所のうち3回以上、賜杯を抱くことを目指す決意だ。

22日まで行われた初場所中、すでにまわしを着けて体づくりに着手した。膝の状態は「大丈夫」という。一方で復帰時期については「いつになるかは分からない。できるだけ早く」と、爆弾を抱えながらの土俵だけに慎重だ。それでも膝のけがなどで、大関から序二段まで番付を落としながら復活しただけに「無理と言われることに挑戦するのが自分」と力説。「将来を考えたら今でもやめたいよ」というが「やりたいから」と、復活の土俵を目指す。