初の大使館訪問に、兄弟三役も興味津々だった。

大相撲の関脇若隆景(28)と小結若元春(29=ともに荒汐)が6日、東京・チェコ共和国大使館を訪れた。同大使館は諸外国に先んじて1970年から優勝力士への友好杯の授与を始めている。今回は新型コロナウイルスの影響で延期となっていた友好杯授与から50周年記念イベントの一環で行われた。

この日はマルチン・トムチョ大使の招きを受け、師匠の荒汐親方(元前頭蒼国来)とともに3人で来訪した。チェコ特産のクリスタルガラスでできている友好杯を目の前にして、若隆景は昨年春場所を制した時に受け取った記憶を思い返しながら「こんなにしっかり見たのは初めて。また優勝していただけるように頑張ります」と誓った。

会見後には一流シェフによる絶品チェコ料理も振る舞われた。同国の料理の特徴についてトムチョ大使から「基本的に肉料理が多い。世界的にも有名なホテルで調理経験のあるチェコ人シェフが作る料理を食べて、活力をつけてもらいたい」と紹介。若隆景は「チェコ料理は今まで食べたことがないので楽しみ」と話し、若元春は「(首都の)プラハはきれいな街ですし、いつか僕もチェコに行ってみたいです」と興味津々だった。【平山連】