大相撲の平幕の琴勝峰(23=佐渡ケ嶽)が9日、所属する佐渡ケ嶽部屋で稽古し、部屋頭の小結琴ノ若や平幕の琴恵光と相撲を取り20勝4敗だった。

1月の初場所は千秋楽の相星決戦で埼玉栄高の先輩、大関貴景勝に敗れて優勝を逃したが、初の敢闘賞を受賞するなど手応えを得た。「あの時の感覚を忘れないように、地力をもっとつけないといけないと思っています」とさらなる飛躍を誓った。

申し合い稽古では、立ち合いで力強くぶつかりまわしを取って主導権を握る場面が多くあった。経験豊富な関取2人にうまく対応されても、二の矢、三の矢と攻め手を緩めない。自分から仕掛けていく積極性が際立った。「立ち合いで強く当たってからも、次の動きが大事になってくる。1回で終わらないで、続けていく。そういう攻めが無意識にできるようにしたい」と意気込んだ。

優勝次点に終わった悔しい先場所。相星決定戦は「雰囲気が違った」と振り返る。続けて「ああいう場面を経験できて良かった」と前向きに捉え、貪欲に自分の相撲を磨いていく。【平山連】