元横綱曙、元大関琴欧洲と並ぶ戦後最長身力士で、204センチの北青鵬(21=宮城野)が、関取として初めて無傷の3連勝を飾った。

同じ新入幕の金峰山に、立ち合いすぐに右を差して左上手を引き、反撃を許さず寄り切り。NKHテレビ中継で解説を務めた宮城野親方(元横綱白鵬)も「朝も夜もトレーニングをやっているから力がついた」と称賛した。同親方が師匠となって、最初の幕内力士の北青鵬は「いい相撲だったと思う」と胸を張った。

今場所前の新入幕会見では、同席した師匠に「2ケタ勝って三賞」と、厳しい要求をされた。さらに師匠には、同じ204センチの曙の映像を見て突き、押しを新たな武器とすることも求められている。現在、都内の宮城野部屋はかつての東関部屋に構えており、北青鵬は曙が当時使っていた個室で生活。北青鵬は「次の目標は今年中に三役。将来は師匠のように横綱になりたい」ときっぱり。体同様にスケール感を漂わせる。

新入幕で初日から3連勝は、曙に並んだ格好だ。3日間を「どの相撲も前に出て勝てているので、いいと思う」と振り返り、好調を実感。まずは曙超えの4連勝に挑む。【高田文太】

◆新入幕の連勝 1場所15日制が定着した49年夏場所以降では、67年春場所で陸奥嵐が4日目から千秋楽まで12連勝したのが最長。初日からの連勝は、60年初場所に大鵬が記録した11連勝が最も長い。16年九州場所では、石浦が2日目から10連勝している。9連勝はともに元大関の把瑠都や豪栄道ら、近年まで現役だった力士も名を連ねている。曙は90年秋場所で初日からと6日目から3連勝。最終的に9勝6敗としている。

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