小結大栄翔(29=追手風)が、1敗を守って全勝の翠富士との1差をキープした。

幕内優勝1回、押し相撲、埼玉県出身と、共通点の多い東前頭2枚目の阿炎との顔合わせ。相手の回転の速い突っ張りに、上体を起こされる場面もあったが、右おっつけで押し返して押し出し。

「落ち着いて、しっかり、相手をよく見て相撲を取れた。こういう相撲がいいのかなと思った」と胸を張った。

前日18日の7日目は、小結若元春に敗れて今場所初黒星を喫した。一方的に押し込みながら、土俵際で逆転の突き落とし。

「昨日は勝ち急いだというか、勝手に自爆したようなもの。そういうのを反省してできたのでよかったと思う」と、黒星を薬にして連敗はしなかった。

「(阿炎とは)突き、押し同士。立ち合いで当たり負けないこと。先に攻めることが、突き、押し同士だと大事。タイプは違うけど、こういう良い相撲を取れていたら、またさらに乗っていけるかなと思う。しっかりと連敗せずにできてよかった」

まずは勝ち越しに王手をかけ、2度目の優勝へと突き進むつもりだ。

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