関脇霧馬山(26=陸奥)が9勝目を挙げ、大関とりの足場固めとなる三役で2場所連続2ケタ白星に王手をかけた。結びの一番で関脇豊昇龍を撃破。立ち合いからすぐに左前まわしを引き、頭をつける得意の体勢となった。一気に勝ちきれなかったが、じりじりと寄り上手投げで仕留めた。

取組後はリモート取材に応じなかったが、場所前は「できれば勝ち越して、2ケタまでいきたい。硬くならないように(2ケタ白星を)意識しないようにやりたい」と話していた。前日11日目に勝ち越し、慌てずじっくりと攻めて勝った。大栄翔は先場所平幕での2場所連続2ケタ白星だが、霧馬山は先場所が小結で11勝。初優勝の可能性も残しつつ、正真正銘、来場所が大関とりとなる白星へ、あと1勝までたどり着いた。