昭和以降最速、1場所で新十両昇進を果たした西十両14枚目の落合(19=宮城野)が連敗を3で止めた。対馬洋を上手投げで下し、9勝4敗とした。「内容は0点ですけど、3連敗を止めれたのは少しほっとしています」と振り返った。

得意の左四つに持ち込む展開となったが、「狙ってませんでした。相手が立ち合いで横の動きが速かったので、中に入れたらいいなという意識でした。結果的にがっぷり四つになってしまった」と異なる攻めを強いられた。狙い通りとはいなかなかったが、9日目以来の白星となった。

先場所、幕下15枚目格付け出しデビューで7戦全勝優勝して破竹の勢いで関取の座まで上がってきたが、15日間相撲を取るのは初めて。序盤から蓄積してきた疲労がたまった。後半戦にかけて、10日目に同世代の20歳の熱海富士、続く11日目に逸ノ城、12日目に豪ノ山と3連敗を喫した。「勝っても負けても気持ちは変えずにと意識で生活していたんですけど、やはり後半戦になって少し疲れが出た。マイナスなことばかり考えてしまうようになっていた」という。

気分を変えようと前日は温かい風呂に入ってリフレッシュし、「すごくリラックスできた」。さらに師匠の元横綱白鵬の宮城野親方からは「しっかりと基礎練習を」と助言を受け、改めて一から基礎練習を見直し力に変えた。連敗を脱出。2桁白星まであと1勝に迫る価値ある白星となった。残り2番に向けて「これからあと2日あるので、精いっぱい取り切りたい」と誓った