大相撲史上初の東大相撲部出身で東序二段20枚目の須山(25=木瀬)が、七番相撲で北勝伊(八角)を力強く押し出して5勝目を挙げた。「今場所のテーマは初日から変わらず思いっきり当たって、はたかれても前に出ることでした。最後に会心の一番が出ました」と、やってきたことを発揮できて喜んだ。

今場所の須山は4連勝で自身初のストレート勝ち越しを決めた。その後に2連敗を喫しても、気落ちせず目の前の一番に集中して5勝2敗で終えた。「今場所はメンタル面が良かった。連敗したらどうしようとか、余計なことを考えずに前に出続けた。迷いなく一番、一番に集中できた」。大きな手応えを得た。

昨年5月に初土俵を踏んで以来東大生との二足のわらじを履く生活を送っていたが、今春無事に大学を卒業。気持ち新たに来場所からは相撲一本の道に進むことについて「相撲のことを考え続けて、もっともっと強くなりたい」と意欲を見せた。