大相撲史上初の東大出身、東三段目73枚目の須山(25=木瀬)は、自己最高位で負け越しが決まった。低い立ち合いで関塚を押し込んだが、はたき込みに敗れた。「立ち合いはよかった。前に落ちてもいいと思って、思い切っていった。相手が引いてしまうぐらいの相撲を、と思っていたけど、足がついていかなかった」と、悔しそうに顔をしかめた。初の三段目土俵で2勝4敗。今場所残る1番で勝てば、三段目残留の可能性がある。

昨年夏場所の前相撲で初土俵を踏み、1年が経過した。番付に名を連ねてからの6場所のうち、4場所で勝ち越してきたが、3場所ぶり2度目の負け越しとなった。それでも三段目の土俵については「この6番は全部、力が通用しないような感じじゃなかったけど、勝ちきれなかった」と分析した。ただ「勝ちきるために、どうしたらいいですかね…。投げられて負けたり、はたかれて負けたりが多かった。日ごろの稽古から、頭を引っ張ってもらって、やっていかないといけない」と、表情を引き締めた。

「やらなきゃいけないことばかり。でも、少しずつ強くなっている手応えはある。それを結果で出したい」。まずは今場所残る1番に向けて、気持ちを高ぶらせている様子だった。