日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所（7月9日初日、ドルフィンズアリーナ）の番付編成会議と臨時理事会を開催し、関脇霧馬山（27＝陸奥）の大関昇進を全会一致で承認した。

同協会の使者として、伊勢ノ海理事（元前頭北勝鬨）と枝川親方（元前頭蒼樹山）が東京都墨田区の陸奥部屋で昇進を伝えた。師匠とともに出迎え、「大関の名を汚さぬよう、今まで以上に稽古をして頑張ります」と口上を述べた。伝達式後の会見で師匠である陸奥親方（元大関）の現役時代のしこ名を継承し、名古屋場所から「霧島」と改名することも明かされた。一問一答は以下の通り。

－伝達式を終えて

霧馬山改め霧島（以降は霧）　うれしいです。結構緊張しました。今までで初めての緊張でした。今でも緊張してます。

－入門して8年で大関になった

霧　8年でけがとか、いろいろあった。もう何回もやめて帰りたいという気持ちがたくさんあって、それを乗り越えてよかったと思います。

－今の気持ちは

霧　やっぱりうれしいです。

－口上では「大関の名を汚さぬよう、今まで以上に稽古をして頑張ります」と言った。どんな気持ちを込めたか

霧　稽古のおかげでここまで来たんで、ここからもうちょっと上るんだったら、これ以上に稽古をしていくしかないと思ってます。

－口上はどんなふうに考えたか

霧　親方に考えてもらいました。師匠に。

－しっかり言えたか

霧　まだ覚えてないですけど、ちょっと緊張しすぎて、ちょっと1つ忘れたかなと思います。朝までちゃんと練習してきたんですけど、やっぱり皆さんの前でものすごく緊張してますね。

－ずいぶん練習したのか

霧　そうですね。千秋楽終わってからずっと2日間、3日間は練習してできたんですけど、朝はちょっと緊張した。

－お父さんとお母さんの前で、かっこいい姿を見せることができた

霧　辞めて帰りたい気持ちになった時、お母さんに電話して「頑張れ」と言葉をもらって、本当ここまで来たんだからもうやるしかないと思いました。お母さん、お父さんから「頑張れ」といただいて、もう1つ努力しようと思ったんです。

－夏場所は、大関昇進をかける際、初めてのチャンスだった

霧　場所が始まる前から本当に緊張した。もう早く始まって、早く終わりたいと気持ちでした。稽古しかなかったんで、1日1日やってきた。稽古のおかげだと思います。

－相撲内容としてはどんなところが良くなった

霧　自分の相撲が取れるようにしてきました。（自分の相撲は）当たって、そこから前みつ、左みつ、右みつを取って、そこから頭つけていく。