2021年春場所中に引退した鶴竜親方(37=元横綱)が、断髪式後の整髪を終えて、集まった観衆にお礼のあいさつを行った。

あいさつの冒頭で「皆さん、どうですか私の髪は?」と、髪を指さしながら笑顔で問い掛けると、会場は大きな拍手に包まれた。その後は、感謝の思いを伝える言葉を並べた。引退相撲の最後を締める「御礼あいさつ」の全文は以下の通り。

「今日は『鶴竜引退披露大相撲』に、大勢の皆さまに来ていただき、本当にありがとうございます。2001年の秋。16歳のバスケ少年が日本に来て22年の月日が経ち、今日来てくれたファンの皆さんはもちろんのこと、どんな時でも支えてくれた家族、仲間たち、そして同じ時代に戦ってきたライバルたちに感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとうございます。そのおかげで、今日の自分がいます。今度は恩返しするのが私の役目ですので、将来、1日でも早く協会の看板を背負って立っていく力士たちを育てていきたいと思います。そして大相撲がこれからも、永遠に続いていけるように、一生懸命努力して参りたいと思います。本日は誠にありがとうございました」。