高砂部屋の幕下の西27枚目の朝白龍(24)と東21枚目の朝志雄(29)の2人がそろって5連勝を飾った。
朝白龍は欧勝竜(鳴戸)との2分以上に及んだ長い相撲を寄り倒しで制した。序二段だった5月の夏場所で土をつけられた相手に雪辱。「今場所で一番やりにくかったですが、負けた悔しさを稽古でぶつけてきた。なんとか勝ちたかった。(熱戦で)腕がパンパンです」と振り返った。幕下初挑戦ながらいまだ負けなしと力を存分に発揮している。
朝志雄は尊富士(伊勢ケ浜)に立ち合いから素早く左を差して主導権を握り、タイミングを見計らって下手ひねりを決めた。尊富士が小学校の頃から知っていて、対戦を楽しみにしていた。実際に胸を合わせ「やっぱり力が強いですね」と脱帽しながらも、流れを渡さなかった。同じく5連勝の弟弟子の朝白龍に刺激を受けながら、残る二番も集中を切らさないで臨む。