東前頭7枚目の高安(33=田子ノ浦)が、何とか優勝争いに踏みとどまった。
腰の重い小結錦木(33=伊勢ノ海)と対戦。もろ手突きで立ち、その後は突っ張りで錦木を押し込もうとしたが、腰の重い錦木が下がらなかった。逆に押し返され、西土俵に両足が詰まる絶体絶命のピンチ。ここで体を必死に開き、はたきこむと、錦木の左手が先に土俵についた。
9日目まで1敗で優勝争いのトップを走っていたが、10日目の1敗同士の対戦で熱海富士(21=伊勢ケ浜)に敗れ、翌11日目も黒星を喫し3敗に後退。前半戦で見せた押しの強さは、やはり腰痛のせいか、影を潜めているが、気力だけで乗り切るつもりだ。