大相撲春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)に向けた二所ノ関一門の連合稽古が4日、大阪市内の芝田山部屋で行われ、大関同士が火花を散らした。

新大関琴ノ若(26=佐渡ケ嶽)は、一門外から参加した大関霧島と三番稽古を11番連続で取って3勝8敗だった。先輩大関に終始劣勢に回る展開となったが、馬力ある相撲で見せ場はつくった。大関として初めて臨む場所に向けて、ギアを上げる。

先達の大関に食らいついた。琴ノ若は、同じ相手と続けて当たる三番稽古で霧島に挑み、連続11番。「負けた中でも、攻められた相撲があった」と冷静に分析した。頭をつけて低い体勢から攻めてくる霧島に苦しめられたが、189センチ、172キロの体格を生かして先手を奪うと、馬力ある相撲で土俵を割らせる場面も。終わって見れば3勝8敗という悔しい結果にも「負けた相撲を勝ちにつなげられれば」と前向きになれた。

この日は、他に幕内の王鵬や玉鷲を含めて計17番取り「勝ち負けよりも内容が大事。初日までに良い感覚でもっていければ」と振り返った。初日まで1週間を切った春場所は大関昇進場所となるが、今のところ気負いは見えない。「気持ちは一緒。自分の相撲を追求していく。終わるまでやり切らないといけない」と初披露へ決意をのぞかせた。

1月の初場所は自己最多を更新する13勝を挙げたものの、賜杯はあと1歩のところで逃した。新大関として迎える今場所は、父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)から受け継いだ琴ノ若のしこ名で臨む最後の場所だ。昇進2場所目の夏場所からは元横綱だった祖父のしこ名「琴桜」を襲名する予定で「このしこ名で優勝するとことが師匠への1つの恩返し」。口にしてきた目標を達成すべく、06年の元横綱白鵬以来18年ぶり9人目の新大関優勝を目指す。「(大関は)大勝ちが当たり前と言われるところ。責任感をもってやりたい」。26歳のサラブレッドが注目される。【平山連】