ボッチャの練習再開を心待ちしている家族がいる。東京・江戸川区在住の道解(どうげ)将太郎さん(42)、麻由美さん(39)、真人さん(11)親子だ。

道解親子とボッチャの出合いは、真人さんが特別支援学校都立鹿本学園3年生だった頃、友人から紹介され知った。競技を体験した真人さんは、戦略性の高いボッチャに魅せられ、「すぐに好きになりはまった」という。ただ“学校の小学部には”ボッチャの活動はなく、都が主催する毎月1回のボッチャ教室に通い始めた。その後、同区や隣接する葛飾区の大会にも出場するようになった。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3月からは練習が全て中止となった。緊急事態宣言が解除された後の葛飾区交流大会(6月22日)も延期となった。大会に合わせて、将太郎さんは真人さんのためにボール一式を購入する予定も見合わせた。

6月から学校が再開され、週2回の通学とオンライン授業が行われているなか、真人さんがもう1つ取り組んでいる車いす陸上の練習再開にもめどは立っていない。麻由美さんは「本人と生活の楽しみでもあるボッチャだけでも早く再開して欲しい。家族が1つになり熱くなれる楽しい競技だから」。

今季の道解家の目標は、昨年青空ボッチャ大会(葛飾区)で大敗した鹿本学園の先輩チームに勝つこと。練習再開の日まで、もうしばらく3人の“家庭内トレ”が続く。

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