五十嵐圭はBリーグ発足と同時に新潟アルビレックスBBに入団。生まれ育った新潟県に凱旋(がいせん)して4シーズンを過ごした格好だが、それまで在籍した企業形態クラブに比べて待遇や環境の面では劣り、五十嵐にとっては大きな挑戦でもあった。

「結果を出すことはもちろん大事ですが、特に1年目に関しては環境に慣れるということが大事で、そこに苦労したシーズンでもありました。でも、恵まれていた今までの環境が当たり前ではないと感じましたし、環境が良くても結果を出せなければ同じ。環境を言い訳にせず、結果を追い求めていこうと思いましたね」

そんな中で3シーズン目にはB1中地区優勝を達成。鵜澤潤や柏木真介、上江田勇樹といった経験豊富なチームメート、庄司和広ヘッドコーチという理解者に恵まれたことを五十嵐は強調する。

「僕自身もチームを引っ張る意識は常にありましたが、特に鵜澤がチームをうまくまとめてくれて、僕はプレーに集中できた。これが一番大きかったと思います。庄司さんは僕がやりやすいようにある程度自分に任せてくれて、それがありがたかったですね」

上記の4人は全員このオフにクラブを去った。来季は五十嵐にとって、また新たな挑戦のシーズンとなる。

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