【及川栞=おいかわ・しおり DF】

「『朝のフルーツは金メダル』。毎朝キウイとバナナは食べていたのですが、自粛期間に始めたスムージーがマイブームになりました」。そう語るのは及川栞選手(31=岩手めんこいテレビ)。「新鮮な野菜やフルーツを大量に摂取できるし、混ぜ方で色の変化も楽しめる。寝ている間に放出された水分が補充され『すごい体が満ちた!』と実感できるんです」。

昨年6月、オランダのHCオラニェ・ロートから東京ヴェルディHCに移籍。東京ヴェルディは日本初のクラブ型HCであり、彼女自身の生き方である「誰もやったことがないことを成し遂げたい」という姿勢とも共鳴したという。それだけに、五輪延期はショックだった。「気持ちを落ち着かせるため実家の岩手・花巻市に戻り、知人のジムや近所の陸上競技場で筋トレなどができました。そこでさまざまな方に声援をいただき、『五輪は自分だけの夢じゃない』と気づきました。頑張って最高のパフォーマンスを見せたいと思えるようになりました」と振り返る。

緊急事態宣言解除後に東京ヴェルディと合流。「世界のFWは足が速い。今は瞬発力を磨くための体づくりをしています。まだまだ自分には伸びしろがあるなと再認識しています」。スムージー効果で、リアルな金メダル獲得へ突き進む。

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