ホッケーは男女ともに金メダルが狙える競技。飯能市は「子どもたちからお年寄りまで楽しめる競技」と、ホッケーを市内学校の授業にも取り入れられるなど市民スポーツとして力を入れる。同市は3面のコートが整備され、ホームページにはルールが掲載。図書館はホッケーコーナーが設置されている。サムライジャパン(日本代表候補)北里謙治(31)は市教育委員会の生涯学習スポーツ部の職員。「市民にスポーツの楽しさを知ってほしい」と、健康づくりに力を注ぐ。同市出身の藤島来葵も代表候補になっている。

“ホッケーのまち飯能”誕生は1962年(昭37)朝日新聞社の山崎清三郎氏が「ホッケーを普及しよう」と市川宗貞飯能市長(4代目)に相談したのが始まり。67年、同市に国体ホッケー競技を誘致し、会場になったのをきっかけに「スピード感があり、硬いボールを打った感触が忘れられない」と市民に広まった。これまで飯能市からオリンピックに、加藤明美、筑井利江、岡村育子が出場している。現在も小学生2、中学生2、高校生3、大学生2、社会人3のチームが活動し日本リーグにALDER飯能や駿河台大学が参加する。

同市は「全日本男子ホッケー選手権、国民体育大会」などの全日本大会を開催し、本年も全日本中学生ホッケー選手権大会の開催を予定している。

埼玉県ホッケー協会会長でもある大久保勝飯能市長は「“ホッケーのまち飯能”をキャッチフレーズにホッケー人口の拡大に向けた事業に力を入れる」とホッケー日本代表候補選手にエールを送った。

[PR]