コロナ禍による試合中止を経て2月13日に再開されたWリーグ東地区。前半戦の10試合を全勝で終えたENEOSサンフラワーズは全敗の新潟アルビレックスBBラビッツに苦戦しながらも、第4クオーターに本領を発揮して勝利した。

苦戦の要因の1つに故障者の多さがあったことは否めず、特に影響が大きいのは昨年12月の皇后杯ファイナルラウンドで負傷した渡嘉敷来夢。今季中の復帰は難しく、この試合もベンチからチームの戦いぶりを見ていたが、試合会場が地元である埼玉県春日部市だったことについては「体育館に自分の等身大パネルやシューズなどが飾られているのを見ると、皆さんのおかげで私も頑張れていると感じる。ここに戻ってこられたことはうれしいです」と喜びを表した。

コートに立てない分、渡嘉敷はベンチからチームをもり立てようと決意。この日は「おとなしくして、久しぶりのみんなのプレーを楽しもうと思っていた」と言いながらも「気がついたらスイッチが入って大声が出ていました。今ちょっと喉が痛いです(笑い)」と勝負師の血が騒いだようだ。「みんなは私の気持ちを受け取って、コートで表現してくれるはず」という言葉には、チームへの信頼と同時に自身の存在価値に対する自覚も表れている。

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