バレーボール・Vリーグ女子1部決勝が2月21日、東京・大田区総合体育館で開催された。

リーグ無敗でファイナルステージに進んだ東レは、レギュラーラウンド2位で昨季王者JTの前に涙をのんだ。今季からキャプテンに就任した女子日本代表の黒後愛(22)は「楽しく、激しく、東レらしくをテーマにしていたけど、最後まで貫けなかった」と悔しさをかみしめた。

試合序盤は黒後や石川、リーグ得点王のクランを中心に攻め立て1セット先取。その後は勝負強いJTに流れを与え、逆転負けを喫した。試合後にコート上で優勝セレモニーが行われた様子をじっと眺めていたことを振り返り、黒後は「やっぱり勝ちたかった」。初受賞した敢闘賞にも笑顔はなかった。

東京・下北沢成徳高卒業後、17年に東レに入団。18歳で代表に初選出され、今や東京オリンピックを目指すチームでも欠かせない存在。今季は所属チームで主将という重責を担い、周囲への感謝をさらに実感するようになった。「1人で戦っているんじゃないとあらためて感じました。キャプテンをやっていなかったら、見ている世界も違ったと思います」としみじみと語っていた。

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