4月に閉幕した第22回全国高校女子硬式野球選抜大会の開催に尽力した全国高校女子硬式野球連盟・小林清木副会長(73)に、開催までの経過や今後の女子硬式野球について聞いた。

--選抜大会が開催されるまでの経過について

ユース大会と新人戦では加須市や地域の方々に並々ならぬ協力をいただいている。特にコロナ禍で実施が危ぶまれた中、早々に高校女子選抜大会開催を決めた。女子の夢をかなえさせてあげたかったんですよ。

--なぜ高校部活動はアマチュアリズムにこだわる

アマチュアリズムを厳守して、高校女子が高校生らしく野球を楽しむことを期待している。高校教育は国や県の予算によって成立しており、営利活動に頼ることは、全生徒の管理責任を負う高校長には受け入れられない。高校野球が営利を目的としないアマチュアリズムにこだわるのは必然だし、他競技も同じである。

--今後の高校女子野球が守らなければならないこと

女子野球をリードしてきた高校女子野球が教育の一環である限り、企業活動やプロ球団とは、一線を引かなくてはならない。

--甲子園で決勝戦を 

男女平等の観点からも、高校教育の一環としてのアマチュアリズム厳守のためにも、高野連の中に男子と並列して女子部が存在するべきだと思う。高校女子野球の決勝が甲子園で開催されることを切に願っている。

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