認知症予防コンソーシアム(共同体)が主催する認知症予防講座の説明会が4月22日、神奈川・逗子市で行われた。同コンソーシアムの代表団体である(株)MCBIが開発したMCI(軽度認知障害)スクリーニング検査(5ccの血液からMCIリスクがわかる)を活用。後援する逗子市などの呼び掛けで、65歳以上の60人が音楽回想、運動、健康朗読、脳トレの認知症予防講座を受講。受講前と全6回(1カ月余り)の講座終了後に同検査を受診。検査結果の変動を可視化することで、自分に合った予防法の発見や予防意欲向上、コンソーシアムの連携による予防策の開拓に結び付ける。

音楽回想の「パーソナルソング・メソッド(PSM)」は、個人に合わせた音楽を使って10~15歳時のADL(日常生活動作=食事、排せつ、衛生保持)記憶を呼び起こし、認知症予防・進行抑制を図る。

右脳に浮かんだイメージを、左脳で言語化しておしゃべりすると、イメージが具体化しより動的になる。話せば表情筋を動かし唾液が分泌され、徐々に滑舌も良くなり、誤嚥(ごえん)を防ぐ効果も期待できる。一般社団法人日本パーソナルソング・メソッド協会の津森修二理事(59)は「効果の高い予防法や多因子プログラムによる予防策を育成したい。この試みが、他の地域にも広がれば…」と展望している。

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