B3東京八王子ビートレインズの地久里謙成が現役生活に別れを告げた。引退セレモニーが実施された5月28、29日のホーム最終節は、対戦相手が鹿児島レブナイズ。鹿児島県出身の地久里はその前身であるレノヴァ鹿児島の試合を高校1年時に見てプロ選手を志したと話し、「最後のホームで戦えたのは運命を感じます」と感慨もひとしおだったようだ。

そのホーム最終節は2試合とも2ケタ得点と活躍。まだ29歳ということもあり、余力を残しての引退にも見えるが、B1リーグでのプレーを目指してきた中、ヒザの故障などもあって限界を感じたことが引退を決断した一因。そして、引退の最大の理由は指導者への転身。八王子加入後はクラブが運営するアカデミーなどで若年層の指導に携わることが多く、コーチングの楽しさを強く感じていた。「子どもたちをB1の舞台に送り出す仕事がしたい」と、自らの夢を若い世代に託す決意だ。

「6年も八王子に住んで、選手としても人としても成長させてくれた。これからは一ファンとしてビートレインズを支えていきたいと心の底から思います」と地久里。地域やクラブへの感謝を胸に八王子からスター選手を輩出する役割に力を尽くす。

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