山梨都留シニア(西東京支部・山梨ブロック) コロナ禍の中、鈴木裕二監督は「何事も一生懸命にやろう」をモットーに選手を鼓舞する。「素振りや走り込みで基礎固めをしてきましたが、昨秋から今夏にかけて公式戦では思うように勝ちを重ねられなかった。選手層が薄いせいか競争心があまりなく、ここ一番での踏ん張りがきかない。試合には心の強さをもって臨みたいですね」と同監督。松島颯汰主将(2番・内野手)のもと、しっかりまとまったチームにはなっているが、打線のつながりにも課題が残る。とはいえ、今季は突出した選手に恵まれた。エースで4番の岡山稜だ。180センチの長身から投げ下ろす135キロの速球は超中学生級。「制球もよく、闘志を内に秘めるタイプ。感情が表に出ないので非常に安定感がある」(同)。手足の長さやマウンド度胸を買われ、まずは西東京の選抜に選ばれた。今夏はオールジャパン(リトルシニア日本選抜)にも選ばれ、全米選手権大会に出場予定だ。

同監督は「チーム的にはめぼしい成績を残せませんでしたが、うちと接戦を演じて勝ち上がったチームが関東大会進出を決めている。決して力の差が大きいわけではない。7月にはジャイアンツカップの山梨予選が始まるので、そこでは優勝を狙いたいですね」と力を込めた。

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