9月12日に開幕するFIFAフットサルW杯に、同郷からの出場を決めた選手たちがいる。愛知県瀬戸市出身の加藤未渚実と八木聖人だ。2人は小学生時代に同じサッカークラブで出会った。

加藤はサッカーを続けながら、F1リーグ・名古屋オーシャンズの下部組織、名古屋オーシャンズU-18に入団。その後は東海フットサルリーグ1部のROBOGATO Futsal Clubを経て、2014年にシュライカー大阪に移籍し、2016-17シーズンのチーム初優勝に貢献した。八木は15歳で名古屋U-15に所属すると、U-18で加藤と再びチームメートになった。その後はサテライト、トップと順調に昇格し、プレー経験を積んだ。

加藤は前十字靭帯(じんたい)損傷、八木は右膝外側半月板損傷と、ともに大きなけがを乗り越え欧州遠征に臨みW杯出場メンバーの座を勝ち取った。八木は名古屋で切磋琢磨(せっさたくま)してきた同年代の選手が次々と引退する姿を見送っており、「続けていれば(彼らも)日本代表にいたかもしれない。そういう気持ちを背負っている」とW杯初出場に向け、強い意欲を見せる。加藤は「恥ずかしいので、特に(八木と)2人でW杯について話すことはない」と照れながら、「日本代表のエンブレムをつけて同じピッチに立てたらうれしい」と旧友への思いを語った。

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