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紙面企画

私のレジェンド

私のレジェンド

過去19回行われた世界最大の祭典。全世界のファンが魅了され、スーパースターに酔った。誰にでもいるW杯のヒーロー、それぞれの一押し選手を「私のレジェンド」として連載する。

動き参考にしていたプロドーム


<オリックス井川慶投手>

 94年米国大会で最優秀GKになったベルギーのミシェル・プロドームが好きでした。あの大会はバッジオやロマーリオもすごかったけど、彼が強く印象に残っています。

 当時は中学2年くらいで、ランダムに試合をテレビ観戦していたら、たまたま(決勝トーナメントの)ベルギー対ドイツ戦だったんです。そこでプロドームを見て、すごい選手がいるなと思いました。試合には負けてしまいましたけど、攻撃的で、相手選手からボールが離れた瞬間に間合いを詰めるとかの前に出て守備をするスタイルなんかも好きでしたね。どれだけ劣勢でも、どんな状況でもあきらめないというか、必死に守る姿勢とか、全体的にみて素晴らしい選手だなと感じました。

 といっても、サウジアラビア戦で相手に60メートルのドリブルシュートを決められたのもプロドームだったんですけどね。

 今はケガをしちゃいけないんでやりませんが、当時は野球部やサッカー部の友達と遊びでサッカーをよくやっていました。FWとかはしんどいので(笑い)、GKをよくやっていましたね。だから、プロドームのプレーも、自分がGKをしたときを重ね合わせて見ていました。ここではどういうプレーをすればいいのかとか、いろいろと参考にしていましたよ。

 サッカーは子供のころから好きで、天皇杯とかもよく見ていました。W杯はいつも楽しみにしている大会です。02年の日韓大会のときは日本-チュニジア戦なども現地で観戦しましたし、他の大会も全試合を録画して見てます。

 W杯は毎回思わぬスター選手が生まれます。今回もどんな選手が活躍するのか、すごく楽しみにしています。

 ◆ミシェル・プロドーム 1959年1月24日生まれ。77年にスタンダールでプロデビューし、79年からベルギー代表。86年にメレヘン移籍。W杯は90年、94年大会に出場し、94年米国大会では好守連発で16強入りに貢献。最優秀GKに与えられるヤシン賞の初代受賞者となった。94年にベンフィカ(ポルトガル)移籍後、99年に現役引退。古巣スタンダールなどで監督を務め、現在はブルッヘ監督。「欧州最高のGK」「鉄の男」とも呼ばれた。

















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