公演中盤では、前田敦子(24)大島優子(27)板野友美(24)篠田麻里子(29)ら、AKB48の卒業生7人が登場し、卒業以来初めて劇場のステージでパフォーマンスを披露した。

 少人数のユニット曲コーナーで、ゆかりのある現役メンバーとのコラボに挑戦した。

 「ごめんねジュエル」で大島が姿を現すと、場内からどよめきが起きた。同期の宮沢佐江、さらに大島が「ヘビーローテーション」のセンターに指名した向井地美音、大島を慕う武藤十夢の4人で軽快なダンスを披露。「久しぶりに腰をフリフリして恥ずかしかった。しかもヘソ出しで、スカートもこんなに短かったんだってビックリした」と照れ笑いを浮かべていた。

 板野は在籍時に歌っていた「ツンデレ!」を、サングラスにピンクなど原色の衣装で披露した。茶髪禁止だったグループの先陣を切って、茶髪にした姿で歌っていたが、この日は当時よりおとなしめの髪色で、不思議な逆転現象が起きていた。本番前、「『いつも1人だから、みんなでいるの楽しい』って言っていた」と高橋みなみに暴露され、照れながら「それは言っちゃいけないやつ~」と恥ずかしがっていた。

 前田は白いワンピース姿で盟友高橋と「右肩」をデュエットした。前田たっての希望だったといい、「2日前ぐらいに『一緒に歌って』って言ったら(高橋が)『いいよ』って言ってくれた」と明かした。

 逆に高橋は、曲中に前田と目が合った瞬間、涙が止まらなくなってしまった。「前田さんと歌うと無理なんですよ…」。大島から突然、「卒業おめでとう!」と言われると、「(卒業が)延びたのよ。閉店しないスーツ屋さんみたいになっちゃった」と苦笑いしていた。

 最後はOG7人が全員集合し、高橋や柏木由紀らと「夕陽を見ているか?」を披露した。小嶋陽菜は「長続きしなかった私も、気付いたら10年、大切な仲間ができました。もうちょっとだけみんなと一緒に走りたいと思います」としみじみ語りつつ、「現役」続行を宣言した。