SNH48とSKE48を兼任する宮沢佐江(25)が16日、フジテレビ系「FNS歌謡祭」に生出演し、グループからの卒業を発表した。

 SKE48の出番の冒頭に宮沢が1人で笑顔であいさつ。「こんばんは、宮沢佐江です。このようなすてきな舞台ですいません。私はSKE48、SNH48、そしてAKB48グループを卒業します」と話すと、スタジオからは「え~っ」と悲鳴に近い声が上がった。しかし宮沢は笑顔で「残りの活動も元気いっぱい頑張りますので、よろしくお願いします」と気丈にあいさつし「オキドキ」を披露した。

 パフォーマンス後、司会の渡部建(43)から真相を聞かれ、あらためて「まだいつというのかは決まっていないんですけど、卒業を決意しました。今はSKE48と海外のSNH48を兼任させていただいているんですけど、AKB48の2期生としてずっと活動していまして、約10年、48グループで活動している中で、いろんなことを経験させていただいたんですけど、最近このグループを一歩外に出たときのことを考えてる姿が楽しいな、ワクワクしてきたなと自分の中で思ったので、そろそろ自分で足を踏み出すときが来たのかと思いました」と理由を話した。

 周囲にも気を配り「たくさんのアーティストさんが出演なさってて、ファンのみなさんもご覧になっていただいている中で、私がこんな時間を使わせていただいて本当に申し訳ございませんでした」。

 宮沢の発表後に西川貴教とコラボした高橋みなみ(24)は直前に聞いたといい「この流れでのコラボはまずいぞと、西川さんに謝りました」と笑わせた。宮沢は「本当にごめんなさい」と最後まで恐縮していた。

 宮沢は06年4月に、大島優子(27)秋元才加(27)らとともにAKB48の2期生として加入。その後、選抜常連メンバーとして活躍。総選挙も、第1回から14→9→11→11→10→12→8位と常時選抜メンバー入り。12年8月に中国・上海を拠点とするSNH48移籍が発表され、14年2月にSKE48チームSリーダーを兼任。11~14年までは派生ユニットDIVAのメンバーとしても活動した。

 来年8月から東京・帝国劇場でミュージカル化される「王家の紋章」に出演するなど、舞台でも活躍している。