AKB48小林香菜(24)が、グループからの卒業を発表した。大島優子(27)らと同期で、AKB48では最後の2期生。

 同イベントは、AKB48の楽曲の中からファン投票で決まった上位100曲を発表、披露していくもの。40位から21位が発表されたこの日夜の公演では、小林がセンターポジションに入る唯一の曲「くるくるぱー」が26位にランクインした。歌唱後、ステージ中央に1人だけ立ち、卒業を発表した。

 「今日はここで私から発表があります。AKB48に入って、4月で10年たちます。節目ということで。本当に、ファンのみなさんはじめ、メンバー、秋元(康)さんはじめスタッフのみなさん、不器用な私を今日までAKB48でいさせてくれて、本当に感謝してもしきれません。年末に体調を崩していたのですが、それとは関係なく、今回、自分自身と向き合って、私には私にできることをしようと思って、卒業を決めました」

 約10年で劇場公演回数は、歴代1位の889回を数え、劇場公演を陰で支えたメンバーだった。過去には、劇場公演1000回出演を目標だと話していたが、「そうすると、30歳くらいまでAKB48にいなければいけないかもしれない」と苦笑い。「若いメンバーもたくさんいますし、フレッシュなAKB48をこれからもファンのみなさんと一緒に応援していきたいです」と笑った。卒業時期は未定だといい、「まだまだたくさんみなさんと思い出を作りたいと思うので、これからもよろしくお願いします」とあいさつ。大歓声を浴びた。

 アンコールでは、公演を見に来た同期の卒業生秋元才加も引き連れ、ネギを持って登場。高橋みなみの計らいで、「唇にBe My Baby」をセンターポジションで歌った。卒業後について聞かれ、「自分の出来ることをしようと思います」と答えたが、高橋から「ネギ育てるのは?」と聞かれ、「そうだね、ネギ作ります。野菜を作った人の顔が見られるやつ。それが夢です」と宣言し、笑いを誘った。「くるくるぱー」を歌う際、常にネギを持っているのが定番だった。

 小林は06年2月加入、同年4月に劇場デビューを果たした2期生。同期は大島、秋元、河西智美らほとんど卒業したメンバーばかりで、AKB48グループにはSNH48に移籍した後にSKE48を兼任している宮沢佐江と、NMB48に移籍した梅田彩佳しか残っていない。小林はAKB48に残った最後の2期生だった。