AKB48内山奈月(20)の卒業公演が31日、東京・秋葉原のAKB48劇場で行われた。

 序盤の自己紹介で、柏木由紀(24)から「なっきー(内山)は、本当にアイドルに対して貪欲。AKB48グループで、一番、アイドル!」と絶賛されると、ステージ上で号泣した。涙をぬぐって、「私は、本当に人に恵まれていると思います。チームBのみんなもそうだし、みなさんも本当に温かくて…。熱いみなさんのことが大好きです。今日もハッピーになっていただける公演にできるように頑張ります。たくさん思い出作っていってください!」とあいさつした。

 アンコールでは、同期(14期)の小嶋真子、岡田奈々、西野未姫が全員集合。「14期で最初に歌った曲で、自分自身を表しているような曲」という「Dreamin’ girls」を4人で披露した。さらに、この日の公演には出演していいなかったチームBの西川怜、小林香菜も登場した。小林は「(内山は)アナウンサーになりたいって聞いたから、『ナキパン』を目指してください」と激励した。岡田からは、メッセージが送られた。

 「デビューした時からずっとなっきーは私の隣にいることが多くて、不思議と仲良くなりました。チームが離れちゃってからは、なっきーがどんな風に頑張っているか、見ることができなかったんですけど、たまに一緒にご飯に行って、私がすごく弱音を吐くと、全部なっきーが聞いてくれて。その言葉で、本当に私も活動が続けられていると思います。なっきーが卒業していったらどうしよう、って思っています。なっきーにはすごく幸せになってほしくて、いい人だし、礼儀正しいし、優しいし、どんな場所に行っても、きっと、すごいすてきな人に出会えるんじゃないかなと思うので、このままのなっきーのままで、自分らしく自分の意思を持っていってほしいです。卒業、おめでとう」

 最後は出演者全員で、「桜の花びらたち」を歌った。メンバーだけではなく、多くのファンも涙を流す中、内山はスピーチをした。

 「私は、AKB48のメンバーとして4年間活動してきました。1日1日を全力で歩んできたことは、本当に私の誇りです。後悔がある日は、1日もありません。その活動を、評価してもらていると言ったらおかしいかもしれないけど、みなさんがいてくれてからこそ、ここまでやってこれたんだと思って、感謝の気持ちでいっぱいです。ここからは、会えることは少なくなるかもしれませんが、いつか大物になって、あの時のなっきーだって言ってもらえるように頑張ります。まだ握手会は残っているので、最後に伝説のアイドルなっきーになりたいと思います。今まで支えてくださったスタッフさんたち、家族、お仕事をさせてくれた先生方、すてきな衣装を作ってくださった衣装さん、かわいくメークをしてくれたメークさん。そして何より、一緒にステージに立ってくれたチームBのみんな。本当にありがとうございました。なっきーは、ハッピーだったんだなって思います。本当に今までありがとうございました」

 「なっきー」コールが止まない中、大歓声を浴びて、ステージから去っていった。

 2月21日の握手会をもって、グループから卒業する。