AKB48島崎遥香(21)がこのほど、2016年の抱負を語った。昨年は、持病のぜんそくや足のやけどもあり、フルパワーでの活動はできなかったが、その分、自分と向き合う時間が増えたという。ぱるるにとって、今年は「人に優しく、勉強の1年」になる。

 「去年は、初めてのことが多かった1年でした」

 11月公開の「劇場霊」で初の映画主演を務め、国際映画祭にも初出席。初めてパリも訪れた。初のフォトブック「ParU」も発売。東京・福家書店新宿サブナード店で行われた発売記念イベントに女性ファン1500人が集まり、同所での女性限定イベントでは歴代最多記録も打ち立てた。AKB48グループのファッションリーダーとして、若い女性たちから支持を集める貴重な存在だ。

 「女性ファンを集めて、それがグループへの貢献につながれば、すごくいいことだと思っています」

 だが、昨年は試練の1年だった。持病のぜんそくが悪化し、8月上旬から活動休止。その後いったんは復帰も、11月には左足をやけどした。現在はライブパフォーマンスなどを制限しながらの活動が続く。もどかしい日々を送っているが、一方で「けがの功名」もあったという。

 「休業中、親から『昔はもっと人に優しい子だったよ』と言われたんです。確かに、もっと人のことを考えられて、周りを見られる子だったなぁ、と思いました。心に余裕がなくなっていたんだと思います。ここ2~3年くらいで、人としての原点に戻りたいです」

 マイペースな性格で、流行語にもなった「塩対応」で知られるが、もともとは正義感が強く、思いやりのある少女だった。だからこそ「原点回帰」を今年のテーマに掲げた。

 「今年は勉強です。英語を覚えて、海外の映画監督とも話してみたい。英語が話せれば、怖いものなしですよ。海外には、同い年でもジャスティン(・ビーバー)みたいな大スターがいるじゃないですか!」

 パフォーマンスが満足にできない分、今は「勉学」に意欲満々だという。

 「あと、国語も。本をよく読むので、芥川龍之介とか、村上春樹を辞書なしですらすら読めるようになりたい。言葉を知らないので。もともとは私、勉強ができた方だったのになぁ…。誰か、家庭教師になってほしいです!」

 2016年、「ぱるる、勉強する」の1年が始まった。【構成・横山慧】